母に連れられ、ゆっくり外へ歩き、


病院から一歩足を踏み出した私は、


眩しい日の光に目を細めた。


外はすっかり夏の空気と景色に変わっていた…。


緑がもくもくと茂り、


よく晴れていて暑いが、


とても気持ちの良い天気で、


まるで、空も一緒になって退院を喜んでくれているかのようだった・・・。


私は退院の喜びを噛み締めながら、母の車まで歩んだ。






これから先、どんな運命が待ちうけているのだろう…。


それは時に、


厚く堅い壁にぶつかったりする事もあるだろう…。


それでも笑っていれば、


幸せはきっと訪れる!


神様…、私にこんな事を考える時間を下さってありがとうございました―――。






車は進み出し、


久しぶりに見る街の風景や、


人々の流れをじっと見つめた…。


私…やっと帰ってきたんだね。。


私の胸は希望に満ち溢れていた―――。