たとえ愛なんてなかったとしても

俊輔くんと二人で話している間に、さらに炎彬くんとキャシーちゃんがヒートアップしていたらしく。

とうとう炎彬くんが我慢しきれなくなったのか帰ってしまった。


中国語で僕たちに罵詈雑言を投げつけて。



「言葉使い悪いのは、日本語の問題って言ってたけど、実は中国語はかなり悪口のバリエーションが豊富なんだよねー。

日本語では対応しきれないくらいだよ?
ね、キャシーちゃん?」


「そんなこと言ってる場合じゃないだろ!
キャシー、謝らないと」


「嫌よ。私が間違っていると思ったら、謝るけど。
謝る必要があるのは、向こうの方でしょ」



どこまでも強気発言、キャシーちゃん。

感情的になって怒鳴ったりするタイプじゃないけど、また別の怖さがあるんだよね。


キレイな薔薇にはトゲがあるなんてものじゃなくて、そのトゲにさらに毒が塗ってあるような子だ。

彼女を落とせる男はいないんじゃないかな。

いつも余裕な態度で。
キャシーちゃんが好きな人に照れたりする姿とか想像できないし。


少なくとも俊輔くんには無理だろうなぁ。