たとえ愛なんてなかったとしても

「ねぇ、歴史の話はやめようよー。
もっと楽しい話をしよう?
......聞いてる?」



お互いの国のイメージから、国民性の違いの話になり......どうやらそれがいけなかったみたい。


冷静に話していたはずがエスカレートして、なぜか外交問題や歴史の話にまで発展し。

さらにはテレビで放送したら、すぐに苦情がくるような差別発言まで飛び出す始末。


さっきから何度も止めているのに聞く耳を持たず、まるで収拾がつかない。

大和撫子から、何でこんな話に発展するのか。

一時間も言い争いが続いて、正直疲れてきた。

っていうか、ぶっちゃけ飽きてきた。
みんなはよく飽きないなぁ。


言い争っているといっても、キャシーちゃんと炎彬くんだけで、俊輔くんは苦笑いしながら曖昧に言葉を濁しているだけ。


まったく、情けないんだから。
せっかく見直したのに、また見損なっちゃうよ。



「もう少しキレイな言葉で、静かに話してもらえる?
声の大きい方が勝ちってわけじゃないんだから」


「俺の言葉が汚いとしたら、日本語の問題だ!
俺は外国人なんだから!」



あーあ......。
なんか言い訳が小学生みたいになってきたし、よく意味が分からない。

もうとにかく相手を言い負かすことしか考えていないみたいだ。

もはやただの意地。

よくここまで強情になれるなと逆に感心するよ。