キャシーに続いて、他のやつらにも同じようなことを言われて、実感した。

こいつらは分かってくれているんだ、と。


熱く自分の考えを語るタイプでもない、俺の足りない言葉でも、何が言いたいのか伝わってるみたいだ。



「みんなありがとう。
これからも、焼肉屋を守っていこうな」



自分一人でやっていけるなんて、大きな勘違いだったみたいだ。


これからは、いやこれまでだって気づかなかっただけで、俺はいつだって、みんなに助けられてきたんだな。

メンバーがいるからこそ、俺がいる。




一体、俺たちはどんなもので繋がっているのだろうか。

友情というものともまた違う気がするし、目に見えるものではないし、ひどく不確かだ。


もしかしたら、それは仕事仲間という繋がりがなくなれば、たやすく壊れてしまうものなのかもしれない。

今は繋がりがあったって、何かあれば争うかもしれない。そういったグループが少なくないように。

結局はいざとなれば自分が一番で、心からの愛も真心もどこにもないのかもしれない。


しかし、それがあってもなくても結局は同じことだ。どっちにしたって、俺は一人では生きていけないみたいだから。


たとえ愛なんてなかったとしても、
どうやら俺は、それでも、ありもしないものを信じて探さずには生きていけないみたいだ。


だから、一緒に守っていこう、俺たちの相反合を。