店員に案内された焼肉屋の個室に入ると、もう待ちきれなかったのか、飲み物を注文してあるどころか肉まで焼いていた。
俺とミヒ飲み物が来ると、もう一度乾杯しようと促され、俺が挨拶をすることになる。
事務的な挨拶、表面上の取り繕っただけの言葉は得意でも、こう改まって自分の言葉で話そうとすると、何も出てこない。
何か話したいと思ったから、みんなを誘ったわけだが。
「全国ツアーおつかれさま。
みんなよくがんばってくれた。
それで、その、まあ、あれだ。
この場所を......、守っていこう」
案の定、何が言いたいのかよく分からない俺の挨拶に気まずい雰囲気になってしまった。
「この場所って、焼肉屋を?」
どう考えたって、この場合は焼肉屋を指さないだろ。
絶対に分かってて、わざと言ってくるニヤニヤした英俊には腹が立ったが、英俊の言葉で俺も含めてみんな笑ってしまった。
「エリックがそんなに、この焼肉屋が好きなんて知らなかった。
私もここは気に入ったから、守るのに協力してあげる」
俺とミヒ飲み物が来ると、もう一度乾杯しようと促され、俺が挨拶をすることになる。
事務的な挨拶、表面上の取り繕っただけの言葉は得意でも、こう改まって自分の言葉で話そうとすると、何も出てこない。
何か話したいと思ったから、みんなを誘ったわけだが。
「全国ツアーおつかれさま。
みんなよくがんばってくれた。
それで、その、まあ、あれだ。
この場所を......、守っていこう」
案の定、何が言いたいのかよく分からない俺の挨拶に気まずい雰囲気になってしまった。
「この場所って、焼肉屋を?」
どう考えたって、この場合は焼肉屋を指さないだろ。
絶対に分かってて、わざと言ってくるニヤニヤした英俊には腹が立ったが、英俊の言葉で俺も含めてみんな笑ってしまった。
「エリックがそんなに、この焼肉屋が好きなんて知らなかった。
私もここは気に入ったから、守るのに協力してあげる」