「俊輔、マネージャーが呼んでる」



噂をしていると本人登場、キャシーちゃんがきて、入れ替わりに俊輔くんが出ていった。

涼しい顔で横に座ったキャシーちゃんをちらりと見ると、彼女も同じようにこちらを見る。



「何か言いたいことでも？」


「べつに？
これで良かったのかなあと思っただけ。
好きなんじゃないの？」


「好きよ。
だけど、付き合うのは嫌」



大きなお世話かと思うけど、なんとなく二人は上手くいきそうだと思ってたのに、そうならなかった理由が気になって好奇心が抑えきれず、問い正すと。

あっさり認められて、拍子抜け。



「なんで？
やっぱり一人に絞りたくない？
他の男の人も好きだから？」


「そろそろ色んな男に手を出すのも飽きたし、俊輔だけにしても良かったんだけど」


「だけど？」



一人に絞りたくないと言われたら納得、それで引き下がるところだけど、意外なことにそうではないみたいだ。


一体どんな答えが返ってくるのかとワクワクしながら待つ。