たとえ愛なんてなかったとしても

最後の一言は、そんなことはミヒが決めることだろうし、大きなお世話な気がするが、マネージャーの言うことももっともか......。


とりようによっては、実の母が困っているのに仕送りもしない薄情者、母を見捨てて自分だけ外国で暮らす裏切り者、といくらでも悪く捉えることも出来るだろう。


俺から言わせてもらえば、そもそもなぜ自分を捨てたような親を助けなければいけないのか良く分からないが、そうは思わない人もいるのかもしれない。

あちらは特に、親子関係には厳しいらしいし、やはり今後の活動を考えれば会いに行かなければいけないのか?


個人の気持ちを無視して、活動に支障が出る出ないで行動を決められるのも空しいが、仕方のないことか......。

結局は自分の気持ちは押さえつけるしかない、ミヒがどうこうというより、自分の時と同じような状況に、あの時を思い出し、息苦しい気持ちになる。


マネージャーに返す言葉もなく、ただ成り行きを見守った。