「お前に、何が分かるんだ......。
綺麗事ばっかり言ってるなよ」
はっきりと口にしたはずなのに、声が震えているのが自分でも分かって、本当に情けない。
「そうだね、綺麗事かもしれない。
でもさ、それでも信じたいんだ。
だって、みんなのこともエリックも愛してるから」
ステージの上のファンサービスならともかく、こんなところで男に愛してると言っても何の得もないだろうに、臆面もなく言い切るこいつはやはり理解できない。
その上、気持ち悪い。
それなのに、どうしてだろうか。
ここがどれだけ汚い世界なのかも、絶望も、俺は知っているのに。
希望も、純粋な気持ちも、そんなものは見せかけだけのまやかしで、本当は存在さえしないと知っているのに。
それでも、ヒョンスの言葉にこんなに心が揺れるのは、毎回こいつに会うと感情のコントロールも出来ないくらいに苛立つのは。
きっと。
心のどこかでは、まだ俺は信じていたんだ。
いや、信じたかったんだ。
どこかに、心から信じられるものがある、と。
綺麗事ばっかり言ってるなよ」
はっきりと口にしたはずなのに、声が震えているのが自分でも分かって、本当に情けない。
「そうだね、綺麗事かもしれない。
でもさ、それでも信じたいんだ。
だって、みんなのこともエリックも愛してるから」
ステージの上のファンサービスならともかく、こんなところで男に愛してると言っても何の得もないだろうに、臆面もなく言い切るこいつはやはり理解できない。
その上、気持ち悪い。
それなのに、どうしてだろうか。
ここがどれだけ汚い世界なのかも、絶望も、俺は知っているのに。
希望も、純粋な気持ちも、そんなものは見せかけだけのまやかしで、本当は存在さえしないと知っているのに。
それでも、ヒョンスの言葉にこんなに心が揺れるのは、毎回こいつに会うと感情のコントロールも出来ないくらいに苛立つのは。
きっと。
心のどこかでは、まだ俺は信じていたんだ。
いや、信じたかったんだ。
どこかに、心から信じられるものがある、と。


