たとえ愛なんてなかったとしても

元気が出たなら良かったと優しく微笑むカスミちゃんを見て、うちにもこんな子が一人でもいてくれたら......と思ってしまった。

外側からは分からないだけで、どこも大変だとは思うけど。
うちのグループは、アクの強い人ばかりで、正直辛いです。



「カスミちゃんみたいな優しい子がうちのグループのメンバーにいてくれたら、良かったのになぁ」


「ダメ。うちのメンバーに手出さないで」



ため息をついてから、すがるようにカスミちゃんの肩に手を置けば、即効でその手を払いのけられた。

払いのけた人は、穏やかな笑みを絶やさない、相反合で言えば英俊ポジションであろう、可愛い系のソンミン。

笑ってるけど、なんか怒ってる?
毒舌とかじゃないけど、怒らせたら怖そうなんだよな......。



「誤解があるみたいだけど、そんなつもりじゃないからな?
ただ話の流れで」


「本当に?
前も英俊がベタベタしてたから、俊輔さんもそうなのかと思った」



英俊のやつめ、あいつのせいで俺までソンミンから警戒されてるじゃないか。

にしても、心配しすぎじゃないか?
いくらメンバーだからって、こんなことでいちいち止めに入ってたら、カスミちゃんだって自由に恋愛もできないだろ。