たとえ愛なんてなかったとしても

「ありがとう、伝えておくね。
それにしても司会の人も、うちのメンバーに伝えてくれたら良かったのにね?」


「あー......、なんかMiracleのメンバーに間違えられたみたい。
俺、存在感薄いからさ、いてもいなくても大して変わらないんだよ。ハハ......」


「そうだったの......?
でも、いてもいなくてもどっちでもいいことはないと思うよ?」



自虐ネタとして、冗談っぽく言ったつもりだったのに、本気で心配そうな顔をされてしまった。......罪悪感感じるな。



「あの、私も存在感薄い方だから気持ち分かるよ。でも個性の強い人ばっかりだと、グループが成り立たないと思うし......。
 
それにほら、こんな私でも応援してくれるファンもいるし、メンバーもいるから......。
俊輔くんもそうだよね?」



カスミちゃんは色々言って、なんとか俺の元気を出そうとしてくれているみたいだ。

俺の場合、ファンはともかく、メンバーはどうだろうか。でもまぁ、応援してくれるファンが一人でもいる限り、がんばらないとな。

本当にファン一人だったら泣けるけど。
せめて十人ぐらいはいてほしい。



「だよな!ありがとう。
ファンが0人になるまでは、なんとか持ちこたえるわ」