たとえ愛なんてなかったとしても

「ふう、......ん。
意外といいとこあるのね、見直した。

次はもう少しまともな女を選ばないとね。
顔だけで選んでると、また変な女につかまるわよ。

美人は三日で飽きるって言うみたいよ?」
 


だから性格重視でいったら、とキャシーは付け加えた。


別に顔だけで選んでるわけじゃないが、おれにとって重要な要素なのは確かだ。


友達だったら顔は関係ないけど、彼女にするなら絶対に美人がいい。

誰にどう思われようが、性格の悪い女に当たって痛い目に合おうが、美人じゃなきゃ嫌だ。



「美人が三日で飽きるなら、美人じゃない女だったら一日で飽きるな」



だいたいその、美人は三日で飽きるって言葉は、美人じゃない女のひがみじゃないのか。

なんてことを言えば敵を増やしそうで、公の場ではとても言えないが。



「やっぱり最低。
見直したのは間違いだった」


「だったらお前はどんな基準で選んでるんだよ?外見は気にしないのか?」


「そうね、そんなに気にしないわよ。
私、守備範囲広いから。

それに飽きたら次にいくから、いいの」



俺よりも、よっぽど最低じゃないか!