たとえ愛なんてなかったとしても

「おい.......っ!
変な趣味ってこれのことか!」



今までのことは腹が立っても、自分にも身に覚えのあることだったが、そこから先は完全に作り話で。

男の俺でも口に出すことをためらうような一発アウトな放送禁止用語がたくさん書いてあり、しかもそれを俺が愛美に強要したとかいう訳の分からないことが書いてあった。


あれだ、誰でも少しぐらいは変わった趣味を持っていたり、
俺だってたまには変わったことを試してみたいとおもうこともあるが、これは完全にアウトだろう。

しかもそれがいくつも書いてある。



「私は変わった趣味があるって、ちょっと言っただけよ?
あっちが話を盛ったみたい、こわい女ね。

一番目と四番目に強要したことはアウトだけど、二番目なんかは全然普通の範囲内よね?」


「普通かどうかは知らないけど、俺はひとつも強要した覚えはない!

ふざけんな!俺に生き恥さらして生きていけっていうのかよ!」



一番悪いのは話を盛り、週刊誌に暴露した愛美。キャシーを責めていても仕方ない。


けれどこれが仲間内で噂になっているとかでもなく、全世界にさらされていると思うととても冷静な状態ではいられなくて、しだいに声が大きくなっていく。