たとえ愛なんてなかったとしても

「英俊?何してるの?」



小屋の前に座り込んでいたら、タンクトップにショートパンツでかなりラフな格好のミヒちゃんが上からのぞきこんでいた。



「そっちこそ。寝ないの?」


「キャシーと一緒だと思うと眠れなくて」


「そっか。とりあえずここ、すわる?」



浮かない表情のミヒちゃんに隣を進めて、服が汚れないように、自分が着ていたジャージを脱いで下に敷いてあげる。

エリックくんのジャージだけどね。



「また何かあったの?」


「何もないけど一緒にいるだけで、イライラするの」



これは重症だな。
一時期上手くいってたと思ったらこれだもんなぁ。


二人の間に何があったのかはミヒちゃんから、少しだけ話を聞いている。
なつかれているのか、わりといろいろ話してくれるんだ。


僕たちの関係はいたって良好だけど、相談を聞いているうちにいつのまにかイイ雰囲気に、とか、色っぽいことは一切ない。

ミヒちゃんは僕を弟みたいな扱いで可愛いがるし、僕もメンバに手を出す気はないし。