たとえ愛なんてなかったとしても

ドアをドンドン叩いてみても、外から声をかけてみても、開けてくれる気配もない。


まぁ、開けてくれないなら仕方ないか。

とりあえずエリックくんから貸してもらったジャージを上だけはおって、虫よけスプレーを手に持って。

寝れるところを探しに近くを探索する。


坂になっている道を歩くと、僕たちの小屋から、少し離れたところに同じような小屋がいくつか。

小屋はあるけど、今回は僕たちの撮影のために貸し切りだから誰もいない。

......あっ!ということは。


そこまで考えて、近くに見えた小屋にダッシュする。

貸し切りで誰もいないなら、この小屋で寝ちゃえばいいんじゃない?
やったぁ、外で寝なくてすむ!


にんまりしながら、小屋のドアを開けようとしたら。

カギがかかっていた。
一応他の小屋も全部チェックしたけど、全滅。


......だよね、そんなに甘くはないか。

あーあ、もう。まさか外で寝る羽目になるとは思わなかったなぁ。


無人の小屋の前に座りこんで、今日はここで寝るしかないかと覚悟を決める。