たとえ愛なんてなかったとしても

「英俊ってものすごく頭が良いのか、ただの馬鹿か分からないよな。

どっちにしても、お前とは分かり合えそうにない」


「あはは、よく言われる。
ねえ、分かり合えないとお互いにいらっとするし、無視されてもイライラするし、外にはストレスたまること多いよねー。

家に引きこもってても、強盗に襲われるかもしれないし。

生きてることって、一番体に悪いよね」



にこにこ笑いながらそう言えば、炎彬くんはまた大きくため息をついて。

結局はうちのグループにまともなやつなんて、一人もいないってことかとつぶやいていた。

それって自分も含まれてるって分かってる?



「ああ、でもさ、お互いに理解できないかもしれないけど、相反合に炎彬くんがいてくれて良かった。

炎彬くんがいてくれなかったら、僕も続けてこれたか分からないよ」


「え......そう?なんだよ、急に」



炎彬くんは視線をそらしたけど、口元がにやけていた。照れてるのかな?


だってさ、炎彬くんいなかったら、四角関係の四人ぷらす、僕一人とか嫌すぎるよ。って意味だったんだけど、喜んでるみたいだから、そっとしておこう。