たとえ愛なんてなかったとしても

「笑ってるけど、うちのメンバーの中にお前も入ってるからな。
本命の彼女がいるのに、堂々と浮気しすぎ」



のんきに笑ってたら、呆れたようにこっちをちらっと見る炎彬くん。



「大切な彼女に嘘つくなんて、不誠実でしょう?
炎彬くんはこっそり浮気するんだ?」


「何で浮気する前提なんだよ。
もし浮気するとしたら、だいたいの人は隠れてするんじゃないか」


「だろうねー。
ゆきりん以外の今までの彼女は、浮気がバレたら殴られたりしたし。
一回刃物沙汰なんてこともあったかな」



頭が弱くて、僕よりも日本語が怪しいけど。僕と同じように自由主義で、おおらかで優しいゆきりん。

他の女の子も大好きだけど、彼女はゆきりんだけでいいや。たぶんもう他の子とは付き合えない。


束縛されるの大嫌いだし、結婚とかするつもりもないけど、もしもするとしたら彼女なんだろうなぁ。



「刃物って、そんな世間話のように笑いながらする話じゃないだろ!
よくこりないよな......」



さすがに刃物を持ち出された時はびっくりしたけど、結局はただの脅しだった。
 
だって、最初からお互い楽しく遊べる子しか選ばないし。

芸能人としか遊ばないから、相手にも立場があのでよっぽどじゃなければ、軽率なことはしないだろうし。

刃物を持ち出したとしても、ただの脅しの可能性が高い。とかいって油断してると、ぐっさりいかれちゃうから、気を付けなきゃなんだけどね。