「やっぱり......あんな女、信用するんじゃなかった。友達の彼氏でも簡単に手を出そうとするんだ」


「そんな言い方するなよ。
俺が悪かったから、ごめん。

キャシーのことを悪く思わないで」



まだキャシーをかばう俊輔さんに苛立って、苛立ってしょうがない。

自分の彼氏に手を出されて、黙ってろって言うの?

私も他の人とキスはしたけど、あれは不意打ちだったし、仕事みたいなものだし。と自分のことを棚に上げて、俊輔さんに怒りをぶつけた。



「だったら、どう思えって言うの!?
どう考えたって、自分のことしか考えてない最低な女じゃない!」


「やめろ!!
それ以上言うな!」



私が大きな声を出せば、めったに怒ったりしない俊輔さんも、それよりさらに大きい声を出した。

一瞬ひるんだけど、自分でも抑えられないくらいの怒りはそんなことでは止まらなくて。