たとえ愛なんてなかったとしても

「なんだよ」


「いえ......相変わらずかっこいいと思って」



ジロジロ見すぎたのか不審に思われるも、つい正直に思ったままのことを言ってしまう。

思ったことを隠すのって、苦手。
カメラやステージの上では隠せても、カメラやファンがいないところだと気がゆるんでしまう。



「それはどうも。
親に感謝しなくちゃいけないな。......それだけは」



口の端を上げてふっと笑ったけど、エリックさんがすごく寂しそうに見える。


私は色んなところを直したいくらいに外見重視で、今の自分じゃ物足りない。

俊輔さんにはもうそれ以上いじらないでって言われたけど、整形して良くなるならやっぱりやりたいと思ってる。

綺麗になりたいのもあるけど、一番は親に似た顔が嫌いだから。


エリックさんも私とは方向性は違っても、家庭環境が複雑なだけに、整った顔も、親から受け継いだと思うと複雑なのかもしれない。


「エリックさん......、無理しないでください。
私はエリックさんの気持ち分かってますから」


「どうしてお前に俺の気持ちが分かるんだよ。
同情なら結構だ」


「完全には分からないですけど、少なくとも他の人よりは気持ちを理解できると思ってます。

私も、......エリックさんと同じだから」