たとえ愛なんてなかったとしても

無人島で暮らし始めて一週間と少し。
この島に滞在するのも、あと数日となった。


普段の仕事とは、雰囲気の違う今回の仕事。
もう早く帰りたくて仕方なかった。


あまり親しくない人との共同生活に疲れてきたというのもあったし、それに何より。

私はエリックさんのように中国語がスラスラ使えるほどのレベルではなかったので、他の人と話すだけでも精神力がいる。


中華圏で活動しても、メンバーと一緒の時は、私のつたない中国語でも何が言いたいのか察してくれてフォローもしてくれたけど、ここでは全て自分の力でやらなくてはいけない。


何が言いたいのか分かってもらえないことがこんなにもストレスになること。

今は不自由なく使える日本語が、単語ぐらいしか分からなかった時代を久しぶりに思い出した。


やっぱり英俊の言っていたように、気づかないところでメンバーに助けられていたのかもしれない......。

今さらながらメンバーの有り難みを実感。


とにかくあと少しだからがんばろうと自分を励ましてから、撮影のために指示された島内の洞窟に向かった。