たとえ愛なんてなかったとしても

「おい」


「ん?なに?」



何か聞いているだけでむず痒くなって途中で話しを中断させる。

すると、優しくて穏やかな顔で俺を見るので、それもまた妙に気まずい気持ちになる。



「俺はもう寝るからな。
そんなに話がしたいなら、一人で続けてたらどうだ」



簡易マットの上に横になり、タオルケットをかけて、さっさと寝る体制に入ったら、本当に一人で話し続けていた。

本気で頭おかしいな、こいつ。
変なやつ......。


俺がいくら邪魔だ嫌いだと憎んでも、こいつはこんなんだもんな。

ライバル意識を燃やしてる自分が、馬鹿馬鹿しくなる。
  

本当に......変なやつだな。


まだ凝りもしないで話し続けるヒョンスにまた笑いが込み上げてきたが、それを突っ込まれるのも腹が立つので、すっぽりとタオルケットをかぶった。