たとえ愛なんてなかったとしても

「俺のイメージだと、エリックって彼女切らしたことないのかと思ってたよ」



どんなイメージなんだよ、俺は......。
限りなくそれに近いので、あながち間違いではないが。



「意外だったけど、好きな人ができたらいつでも相談してね!
エリックの初めての恋が上手くいくように応援するからね」



初めての恋って......、ものすごく誤解をしている気がするが、いちいち否定をするのも面倒なので、そのままにしておくことにした。



「人におせっかいしてないで、自分のことをなんとかしろよ。
長年付き合ってた韓国人の彼女と別れたんだろ」


「そうそう、そうなんだけど、実は最近新しい彼女ができたんだー。
それでさ、」 



急にはにかみながら、新しい彼女とやらの話をしたそうにしていたが、へえと一言だけ言って強制終了させる。

俺は疲れてるんだ。
こいつのノロケ話なんか聞きたくもないし、聞いてる余裕もない。



「ちょっとー!ひどいなー。
もう少し興味もってよー」


「俺は恋愛の話は好きじゃないし、興味もない」


「そっかー、それなら仕方ないね。
じゃあ、エリックが興味ある話にしよう」



話をするとは一言も言っていないのに、どんな話をしようと勝手に話題を探し始めた。

本当に冷たくされてもめげないよな。