たとえ愛なんてなかったとしても

「だから本当に、兄さんは今日は帰った方がいいですよ」



ラジオの放送を終えてから、俺たちは今から飯に行くか、行かないかで攻防戦を繰り広げていた。


もう夜の10時になりそうだし、明日の朝6時には空港にいないといけない兄さんは早くホテルで休んだ方がいいと思うんだけど。

久しぶりに俺たちに会えたし、飛行機で寝るから良いとヒョンス兄は言い張っている。

東京から台湾なんてほとんど寝る時間ないのに。


それでなくても俺も昨日は睡眠時間少なかったから早く寝たい。


英俊は食べに行ってもいいと言ってるけど。



「せっかくだから行こうよー。
兄さんがなんでもおごってあげるから、好きなもの食べていいんだよ」


「いいんですか!?
いきます! さっすが兄さん!!
大人気グループのリーダーは違いますね」


「やったぁ!!
ニーサン、だいすきー。
来年はニーサンが、アジアNo1イケメンに選ばれそうだよね!」



兄さんの気前の良い発言に俺と英俊は、歓声をあげて。

拒否していた態度を一転させた俺と、兄さんを褒め称える英俊。


さっさと家で休みたい気持ちはあっても、おごりとなれば、話は別だ。