「そんな女の子がいたとしても......俺はキャシーがいい」


「んー......私を好きでいてもイイことないよ。
この性格は直らないと思うし......俊輔にはもっと違う女の子がいいと思う」



率直に自分の気持ちを言うと、くまをいじりながら言葉を探しているようなキャシー。

こんなこと言っても困らせるだけだよな......。



「ごめん、困らせるつもりじゃなかったんだ。

今すぐキャシーとどうなりたいとかじゃなくて、ただ知ってほしかっただけだから......だから、」



うつむきながら話していると、キャシーは触れるだけのキスをして、俺の手を握った。



「もういいよ、分かったから。
彼女にはなれないけど、それ以外なら俊輔の好きにしていいよ」



一番してほしいことはしてくれないくせに、それ以外ならってひどい女だ。


他の男にもさせるんだろ......。
本当にひどい女だ。


だけど、キス一つでごまかされている俺はそんな女が好きなんだ。