たとえ愛なんてなかったとしても

エリックさんは私を手早くベッドに沈めて、顔の横に腕をついて。



「何してほしい?金くれるんだろ。
嘘でいいなら何でもしてやるよ」


「ごめ......なさっ......」



無表情なのに、とても悲しそうな彼に、私はただ怖くて震えた。


エリックさんが怖いというよりも、彼を深く傷つけてしまったことが恐ろしくて。


きっと一番言ってはいけないことだった。
偽物のあなたを望む、なんて。
本当の彼を否定することと同じだ。


弱い自分を見せたくなくて、完璧な自分しか見せたくなくて、必死で取り繕っていても。

どうしてあなたが心のどこかでは本当の小さな自分を見つけてほしかったことに、どうして気づけなかったんだろう。


私が誰よりもその気持ちは分かっているはずだったのに。
あなたと、同じだから。


泣きたいのはエリックさんの方だろうに泣きじゃくる私に彼はため息をつき、体を起こした。


「......出ていけ」