たとえ愛なんてなかったとしても

翌日、北京。

昨日は韓国での仕事を終えて、その足で北京に向かった。


今日は普通のスタジオじゃなくて、客席もある舞台でのバラエティの収録。



「メンバーの中で一番異性にモテる方は誰ですか?」



「炎彬さんが女性からモテますよ。
と、く、に!中国では絶大な人気があるみたいです」



司会の質問にキャシーが俺を名指し。
俺が中国で一番人気あるって言ったこと、根にもってるみたいだな。


どちらから始めたのか......、俺たちはわざと答えにくい質問ばかりをお互いに振っていた。


プライベートなら昨日のように、言いたい放題言えても、カメラの前だとそうもいかない。

自分の好感度を保ちながら、いかに相手をやりこめるか、今、高度な技術が必要とされている。

絶対に負けるわけにはいかない。



「そうなんですね。
当然彼女もいるんでしょう?」



「いないです。
今は仕事で頭がいっぱいなので」



いる、とか答える人いるのか。
とりあえず無難に答えておく。