たとえ愛なんてなかったとしても

「そんなつもりないし、エリックさんに言われたくないです。
人のこと言えるんですか?」


「ちょっと......やめなよ。
半分仕事の場なんじゃないの?

エリックくんきたら、マネージャーのとこにきてくれって言ってたよ。
行った方がいいんじゃない?」


一人エリックさんの言葉に落ち込んでいる間に、英俊が険悪な二人を止めてくれた。


舌打ちしてマネージャーのいるテーブルに向かうエリックさん。



「なんであんなこと言ったの?
エリックくんもたいがいだけどさ、まああんな感じの人だし......知ってるでしょ?

俊輔くんらしくないじゃん」


「ああ......ごめん.......」



確かに俊輔さんらしくはないとは思ったけど、ごめんなさい。
今の私はそれを気にする余裕もない。



「私、帰ります......」



分かってた、分かってたことだけど......。
うんざりされてるのも感じてたし、対象外なのも知ってた。

それでも直接聞くと、平静じゃいられない。


もう一秒でもここにいたくなかった。

なんで会いたいなんて、思ったの......っ!
こうなるって分かりきってたのに!