たとえ愛なんてなかったとしても

「......どうせこいつがワガママ言い出したんだろ?

なあ、どれだけ人に迷惑かけたら気がすむんだよ。
プライベートだったらいいけど、今は事務所の人間が集まってる半分仕事の場って分かってるか?」



英俊の言葉には納得できないようで、エリックさんはイライラしたようにそう言い捨てた。


俊輔さんと英俊がかばってくれたけど、一方的に私が悪いと決めつけられる。



「まあまあ、そんなに怒らないでよー。
特に迷惑もかけられてないし、お酒の席のことだから、ね?」


「甘やかすから、こいつがどんどんつけあがるんだろ。
もう、うんざりなんだよ。

究極の自己中の相手をするのは、本気でうんざりだ」



ただ泣いてただけなのにひどい言われよう。


この前も先輩と揉めて注意されたばかりで、もう私への信頼が0なのかもしれない。

こいつは問題を起こすやつだと思われてるだ、きっと。


エリックさん自身も今は余裕がないから限界越えたのは分かってる。


だけど、面と向かってはっきりうんざりだ、と何度も言われるとやっぱり悲しい。