たとえ愛なんてなかったとしても

「エリックさんに、会いたい......」



机に突っ伏して泣く私は、ただひたすらこの言葉を繰り返すことしかできなかった。

それ以外の言葉を知らないかのように。

こんなところで泣いてちゃダメだとか、もう冷静に考えられる頭なんて、どこかにいってしまった。




「どうする?エリックくんに電話してみる?」


「やめた方がいいだろ......。
自分のことで精一杯だろうし。
どうするかな......」



二人がコソコソと相談しているけど、今じゃなくても、大変な時じゃなくても、呼ばない方がいいと思う。

優しく慰めてくれる人でもないし、面倒だと思われるだけ。


それでも、そんな人に会いたいと思ってしまうばかな私。

どんな被虐志向なの。