たとえ愛なんてなかったとしても

「それを話してたんだよ。
お互い難しい相手だよなって。
どうしたらいいんだろうな......」


「うーん......、難しいよねー。
あっ、そうだ!
二人、付き合ったらいいんじゃない?」



英俊は少し考える素振りをした後に、名案が思い付いたというように顔を輝かせた。


この場合の二人というのは、もちろん。
私と俊輔さんしかいない。



「はぁ?どこをどうしたら、そうなるんだよ。
投げやり過ぎるだろ」


「そんなことないよ、まじめに考えてるよー。
可能性ない相手よりいいんじゃないかと思っただけだよ。

二人、お似合いだと思うよ?」



どこまで本気で言ってるの分からないけど......、可能性ないって言うのは当たってる。

はっきり言って、自分でも付き合える気がしない。

ただ可能性ないからっていって違う人にいけたら、苦労してない。

そんなことできたら、とっくにそうしている。