たとえ愛なんてなかったとしても

「そうかなー?
本当に何の話してたの?

ここだけ負のオーラ発してたけど」



負のオーラなんて発してたんだ......。
確かに先の明るい話はしてなかったから、そうかもしれない。



「大した話じゃないけど、仕事の愚痴とか......恋の話とか」



つまり、愚痴オンリー。



「恋?それ誰か分かるかも。
うちのメンバーの?」



サラッと相手を言い当てた英俊。

俊輔さんも気づいてるぐらいだったから、もうメンバーは気づいてるだろう。

だったら隠しても仕方ないと俊輔さんと顔を見合わせてから頷く。



「で?どうするの?
キャシーちゃんは分からないけど、エリックくん気づいてると思うよ」



そんなことは言われなくても分かってる。
あの人は気づいてて無視してるって。

傷つけたくないからとかじゃなくて、面倒だから。
そういう人だ。