たとえ愛なんてなかったとしても

「ミヒと話せて良かったよ。
あんまりこういう話もできないから」


「私も良かったです」



芸能人という立場上、そうベラベラと誰にでも恋の相談ができるわけでもない。


せめて相手が同じグループのメンバーじゃなかったら、誰かに相談できたかもしれないけど。


どこから話が漏れるか分からないし、グループの内情を話すようで気が引ける。



「私たちは同志ですね、仲間ですね。
私、嬉しいです、仲間ができて」


「うん......、また話そうな」



ただの馴れ合いだけど、同じような境遇の人がいることはすごく心強い。


私はきっと、ずっと気持ちを誰かに話したかった、聞いてほしかったんだ。

告白さえもできない、この気持ちを。

嫉妬しても意味ないのに、嫉妬してしまうの。
相手にされなくても好きだって、本当は言いたいって。