たとえ愛なんてなかったとしても

それでも、分かってしまう。
私はエリックさんが好きだから。
いつも見てるから。



「本当ですよ。
今日も俊輔さんのソロの時にキスしてました」


「えっ!?俺のソロの時に!?
歌聞かずにいつもそんなことしてたのか......、ショックだ......」


「冗談です」



少し大げさに言ったら目に見えて落ちこんでしまったので、さすがに可哀想で本当のことを教えてあげた。


キャシーは今日俊輔さんのソロ聞いてた、聞いてたけど、なんとなくそれは言えず。



「なんだよー......。

気になるけど、エリックさんだけ気にしてても仕方ないしなー、他にもいるみたいだから。
はぁ......」


「それもそうですけどね」



もちろん私だって他の女の存在も気になるけど、キャシーは特別。

他の女と、キャシーは違う。


近くにいるからというのもあるけど、それだけじゃない。


私の知っている限りでは、誰とも長続きしないで面倒ごとは避けそうな彼が、キャシーとだけは続いてるのが不思議。

後々面倒になりそうな同じグループのメンバーと、何で。


わざわざ彼女を選ぶのは、そこに何らかの他の女とは違う気持ちがあるんじゃないかとしか思えない。