たとえ愛なんてなかったとしても

「友達だったら、何も思わなくて良かったんだけどな。

......ミヒは何でキャシーを嫌いなの?
話してみたら、そんなに悪いやつでもないし、女同士なんだから仲良くしたらいいのに」


「同性だから目につくとこもあるんです。

自分のほしいものを全てもっていて、おまけに自分の好きな人と特別な関係の人を、俊輔さんは好きになれるんですか?」


「なれない、よな。
好きな人って、やっぱりさ......」


「俊輔さんが考えてる人で合ってると思いますよ。

だから、早くキャシーと付き合ってください。
そしたら仲良くなれるかもしれないです」



好きになれるかは別問題だけど、少なくとも今よりは腹立たしくない。

一人に絞ってくれたら、エリックさんに近づかないでいてくれたら......。



「俺とキャシーが?
無理だろうな......」


「......根性なし」



年上の人に失礼だとは思ったけど、言ってやりたくもなる。

初めから諦めてるなんて情けない、本当に情けない。


男だったら、俺があいつを変えてやるんだ、くらい言えないの?

言いそうにもないけど。