ドロップキック【ワタシとアイツ】

麻希ちゃんは、抱きつくワタシにかなり困惑していたが、ワタシはお構いなしに強く抱きしめる。


麻希ちゃんに声をかけて良かったと心の底から安心、安心。

って、思っていたら、もう1人。問題の人が、スタスタやってきた。


「お待たせ。」


朝の電話を知っていたワタシは、恐る恐る、麻希ちゃんから離れ声のした方をゆっくり振り返った。