チッチッチ…


ジム内は、時間が止まったかのように一瞬静かになる。


ワタシは、ずっと麻希ちゃんの方を向いたまま固まっていた。

どうか、斎藤先輩は日曜日用事がありますように……


神様に心の中で願った。ものすごく願った。



「…日曜日暇だよ。」



あっさり、ワタシの願いは無に終わった。


もう、神様なんて信じないワタシ。