すっかり夜が訪れていた外に出ると、アイツは思い出したかのように、


「携帯番号教えといてよ。」


携帯をポケットから取り出し、早く早くと言うような仕草をしてくる。


ワタシも鞄から携帯を取り出して、番号を急かされるように読み上げた。


「よし。じゃあ、3人集めといてね。」

と言葉を残して、アイツは暗闇の道に消えて行った。


また、ワタシは姿が消えるまで手を振り続けた。


「3人?どうしよう……。」



もう、頭の中はパニック状態のまま…。ワタシも家路に向かい暗闇の中に消えて行った。


何度も深いため息をこぼしながら。