「ちょっと、俺だよ、オ・レ!片山だよ!」


その言葉に、ワタシの足は自然と自動ドアの前で止まり、ゆっくり振り向いた。

さっきは、急に大きな声を出すから気づかなかったけど、今度はちゃんと確認するように振り向く


「片山…君!?」


ワタシも思わず大きな声を出してしまった。
案の定、お客さんはまたワタシを見る


「よっ!」


なんで片山君がここに!?

そう思ったけど、自動ドアの方を横目でチラッと見ると、自然と笑っている私がいる。