慌ててボタンを押し、電話に出た



「もしもし。」



ちょっと、まだ眠気が残っているか弱い声のワタシ



『もしもし。寝てた?ゴメン、急に。』


ワタシの声が寝起きっぽいと感じたのだろうかアイツ。



「いや。大丈夫だよ。どうしたの?」



やっぱり、そこはウソをついてしまうワタシ。



『明日頑張って!俺も、明日観に行くからさ!それだけ、言いたくて。』



「あはは。ありがとう!明日頑張る!」


アイツの声を聴いたら、なんだか疲れが癒されるように感じる。



『じゃあ、また明日!おやすみ。』



そう言って電話が切れ、ワタシは、携帯に向かって呟く。



「おやすみ。」