ドロップキック【ワタシとアイツ】

「あの…、友田…、ちょっと言いにくいんだけどさぁ…」


途切れ途切れのその声は少し聞き取り辛い。


「えっ?何?」



「その…勘違いしていないか?あの日の俺の言葉・・・。」

語尾を強調して、今度はハッキリ言った。


「勘違い?あの日の言葉?・・・」


ワタシは、頭の中で考えた。何言ってるの?
意味が理解できずに、口をポカーンと開けているワタシは、今、アホ面になっているに違いない。


しかし、アイツはそんなワタシに関係なしに続けた。