「今日は、休んでいいから。明日から、みっちりトレーニングするから覚悟しなさいよ!」


不適な笑みを浮かべる斎藤先輩が、悪魔に見えるのはワタシだけだろうか・・・


「そろそろ帰るとするわ。」



ドシドシと音をたてながら立ち上がると、玄関に向かい、サッサと出て行った



この展開、ホントに嫌な展開だよ・・・ って、アイツが観に来るってどういう事なのよ!?

まだ、観に来るって決まったワケじゃないのか・・・


どっちにしろ、ワタシには選ぶ道は一つしかない


どんなに恐ろしいトレーニングだろうが、今度こそ試合に勝つ!!


そして、アイツがもし観に来てくれるなら、もう一度、ちゃんと謝りたい


明日から、ちゃんとプロレスに取り組もうと、心の中で決意した。