寧々は優しい。 あんな事件に巻き込まれて、お世辞にもいい母親の元で暮らしてるワケじゃないのに、寧々はいつも明るくて可愛くて、無邪気で優しい。 あ~あ。 やっぱり寧々を母親に渡したのは失敗だったかも!! ニコニコ笑いながら俺の頭をイイコイイコする寧々を抱きしめて 「寧々は優しいな~。 さすが俺の妹。」 ポツリと呟くと寧々はプリプリ怒りながら 「ちーがーう!! 寧々はコウにいちゃんのお嫁さんでしょ!?」 ほっぺをぷっくり膨らませながら、俺の頭をコツンと叩いた。