その建物はログハウスと言うよりはむしろ、木造の洋館のようだった。 温もりを残した丸太の壁は、下半分はむき出しで、真ん中から上が白塗りになっている。 大きな三角屋根からにょきっと四角い煙突が突き出し、蒸気のような煙がもくもくと空に溶け込むように伸びていた。 ヘンゼルとグレーテルの絵本に出てくる、お菓子の家の挿絵と、少し似ている。 子供の頃の私は、こんな形の秘密基地で永遠に珀と過ごしたいと願った。