林間学校が翌日に迫った深夜。 なかなか寝付けなかった私は、階段を下りてトイレに向かうつもりだった。 手すりの脇にある電気を付けようと手を伸ばし、それを引っ込める。 義父と母の言い合いが耳に飛び込んできたからだ。 母の声は大きく尖り、義父は酷く疲弊し、悲痛な感じだった。