「【闇喰いファミリー】?」



ただいま俺は、爺ちゃんの部屋で正座しながらお茶をズズズーっと。


まったり過ごしております。


なんでも、大事な話があるだとか…



「そうだぇ。お前の学校に住み着く厄介な童(わっぱ)共でのぅ。知らんかぇ?」


「あー……そういえば『ファミリーには気をつけて』って先生から言われてた気がする…」


「うぬ、【闇喰いファミリー】は【殺戮組織】とも言われておるからのぅ。

世の【殺戮組織】のトップ5だぇ。目をつけられると後々厄介になるからのぅ。あーやだやだ」



ヤレヤレと言わんばかりに溜め息をつく爺ちゃんに、俺は疑問に思っていたことを口に出す。



「ねぇ、爺ちゃん。その…【闇喰いファミリー】って特徴とかあるの?どんな人たちか分かんなかったら、気をつけようもないじゃん?」


「そうだのぅ……しいて言うなら、【玩具探し】を常にしとるかのぉ。

新しい玩具で遊んでは壊し、遊んでは壊し……それを延々と繰り返す奴らでのぅ。困ったもんだぇ」


「玩具………」



その聞き覚えのある響きに若干…んにゃ、かーなーり、顔の引きつる俺。


いやまさか…ね。

あの人のワケないよなぁ……たぶん。


んー、でも。確かに玩具がナントカって言ってたし……うーん。


顎に手をおき、考えてますポーズをする俺に爺ちゃんは怪訝な顔。