鬼と天使と少年と、

…………………。





嘘だろ………。



「7人って……なしてこげに少なか?」


「佐雄、お前ソレ何語だ?」

「初めて聞く言葉ですね……」



うわっつ、ゴメンごめん。

驚き過ぎて方言出ちまったよ。


では改めまして、



「なんで7人だけなんですか?」


「それはここが特設クラス…みたいなものだからです。ああ、でも……。

本来は、あと4人いるんですけどね」


「?」



哀愁を少し漂わせて、最後は呟きレベルのトーンで話すから聞き逃すとこだったよ。


でも、"本来は"って……?


詳しく聞こうと再三口を開いたが、先生が先に話を切り上げたので、聞けず終いになった。


そのまま授業は決行。


授業が終わる頃になっても、俺はそのことが頭から離れず始終ボケーっとしていた。


そして、


あのことも忘れていた……。