鬼と天使と少年と、

「闘技場ってことはイコール闘えってことなんじゃ……」


「ああ、誤解させちゃったか。そうじゃなくてね、そこには魔力を読み取るようシステムが施されてるんだ」


「ん?じゃあそこで闘うんじゃなくて、自分の魔力をフルに発揮しろってことっスか?」


「そうそう、そういうこと。じゃあ今から君達をそこへ送るよ。それじゃ」


「「「………え"っ?」」」



ーギュン


目の前が、真っ暗になった。


と思った瞬間、俺らの体は真っ逆さまに落ちて…………って、



「えええええええええええっ?!」



なんとあろうことか、俺らは闘技場の天井近くに転送されたようだ。

おかげで落ちるはめに…って笑えない!



「どどどっ、どうしましょう!」


「つかあの先公あとでシバく!」


「その前に俺ら死ぬからあああっ!!」



闘技場内は床から天井まで150mはある。もしそこから落ちたら……。


そう思った瞬間、俺は無意識に魔法を発動していた。



「ктδρπœξ(葉緑絨毯)」



ーぼふっ