「……って。ち、遅刻するっ。倭草っ、雨乱っ!超特急にぶっ飛ばすぞ!」


「おっ!今日はアレすんのか」

「佐雄のアレは久しぶりですよねぇ」


「あったり前!遅刻ギリギリの時限定だからな………ってマジで遅刻するから俺に掴まれ!」


「ほいほーい」「はい」



倭草と雨乱が俺に掴まったことを確認して、俺は呪文を唱える。



「бвыиβ(瞬風)!」



ーギュンッ


呪文を唱え終わる前に俺らの体は宙に浮かんだまま瞬間的な速さで目的地へと向かっていく。


目的地はモチのロンで、
魔法学校高等部!


………って、わ、倭草!
俺の首しめて…る…………


ーがくっ



「え"。ちょ、佐雄?!」

「わ、わっ……落ちますぅぅううううぅぅうぅうぅぅうううッ」


「「®□⇒¢¥▼〆°〒☆●€〃~ッ!」」



ーガサッガササザザサッ

ードシーンッ



「いっ………てぇぇえええッ」

「うぅ…痛いですぅ……」



二人が見悶える中、俺は衝撃で目が覚めたという。


つかっ、俺悪くねぇよなあ?…なあ?!