「あ"ぁ"~、昨日今日と色々ありすぎっ!中等部より断然濃い日々送ってんじゃん俺ら!」


「でも楽しいじゃないですか。劇闘祭もワクワクしますね」


「んー、劇闘祭か…。早めに何するか決めなきゃだよね」



倭草が頭を抱えて叫ぶなか、俺と雨乱は劇闘祭について話し合った。



「まずジャンルを決めないと始まりませんよね……。コメディかシリアスか、劇といっても色々ありますし…」


「雨乱が姫で倭草が王子だったら面白いよなー。となったら【ロミジュリ】…………ってゴメンごめん。嘘だって」



顔がコンプレックスの雨乱に【姫】という冗談は通じなかったようだ。


思っくそ睨まれましたよ、はい。



「はぁ……とりあえず、明日までの宿題にしましょうか。倭草、いつまでも叫んでないで帰りますよ」


「おーぅ。あ、そうだ。雨乱が姫役やりゃあいんじゃね?」


「………あなたも同じことを言いますか。毒矢刺しますよ?」


「え"っ…ちょ、ごめんごめん。嘘だってジョーダンだって……って、ううううう雨乱?目がマジなんだけど、って投げんなあああああッ!!」


「………。」



倭草、乙。


俺は何も見なかった。
うん、なーんも関係ないからな。