「麻結ちゃん大丈夫?」 後ろから声をかけられて、あたしは振り向く。 そこに立っていたのはクラスメートの真衣(マイ)と綾(アヤ)だった。 「ごめん。話聞いちゃった」 どうやら真衣と綾は心配して、来てくれたらしい。 「元気出して。でも、泣きたいときは思いっきり泣いちゃってもいいよ」 綾はあたしに微笑みかけるように言う。 「麻結ならもっといい彼氏ができるって。自分を責めないで」 真衣と綾の言葉に、また目頭が熱くなる。 「みんな……ありがとうっ」 目元に少し涙がにじんだ。