「で、何があったのよ?」


「あたしね、昨日祥と……別れちゃったんだぁ……」


下を向いているとまた涙がこぼれそうだったから上を向いて言った。


「なんで!?」


梨々花は目見開いている。


だって、一週間ももたなかったんだから。


「フラれたの。……昨日の夜、電話で」


それから昨日の夜のことをポツリポツリと梨々花に話した。


梨々花は驚きながらも、しっかりうなずきながら聞いてくれた。


「……ねぇ、麻結」


「……何?」


「やっぱり祥のこと殴りに行っていい?」


「えっ!?」


それはダメダメ。


梨々花が怒られちゃうよ。


あたしは必死で梨々花を止める。


すると、梨々花は握っていた手を降ろした。